
第66回北海道行政書士会定時総会報告

北海道行政書士会定時総会に参加して
番場 啓
北海道行政書士会定時総会に代議員として参加いたしました。私個人としては2回目の参加でありますが、今回は会長選挙があったことや、選考委員会の委員として理事選考に参加させていただくなど、新たな経験をさせていただきました。定時総会、政治連盟の定期大会において話題に上っていた行政書士法の改正と合わせて、私なりに感じたことなどを紹介させていただきます。
まず、会長選挙についてですが、北海道行政書士会の会長選挙は6年ぶりであるということでした。多くの団体で、役員選考過程は形骸化し、水面下での調整ということが普通になっていると思いますが、当会の会長選挙では、熱意と使命感を持った候補者が真剣に主張を戦わせておりました。その姿に感銘を受けつつ、支部の代表として一票の重みを強く感じながらの投票となりました。
直後の役員の選考委員会は、別室で十分程度の時間でしたが、その場での対応を迫られるような状況が生じ、会長選挙の直後ということも相俟って、とても緊張感がありました。おそらく、各支部の選考委員は誰しもが予定調和で終わると思って選考委員を引き受けたのでしょうが、予定調和では終わりませんでした。細かなことは書けませんが、予想外の展開に、参加した選考委員皆が冷や汗を掻いたのではないでしょうか。
次に、今回の定時総会の各場面を通じて、話題となっていた行政書士法の改正についてです。改正の内容については、他に解説があると思いますので本稿では触れませんが、改正に至る過程は、日行連、単位会の関係役員が当事者として熱意をもって動き、全国の行政書士が日ごろの業務を通じて支えた成果であるということを、総会の熱気、緊張感を通じて確認することができたと思います。
今回札幌へ向かう特急の車中で、多くの日本の伝統的組織において形成されている「何もしない方が得」という組織構造と対策について経営学者が論じた「何もしない方が得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造 (PHP新書)」を読んでいました。歴史があり、伝統的な組織である行政書士会ですが、今回の定時総会では、「何もしない方が得」と思っている参加者はいないのではないかと思えるくらい、多くの参加者が当事者意識をもって当たっていたと感じました。これまでの行政書士会を作り上げてきた役員の皆さまに心から敬意を表し、今後も当事者として行政書士会の活動に参加したいと思いました。
最後に、懇親会は3次会まで、長い時間釧路支部のメンバーとご一緒させていただきました。全道の会員との交流も総会ならではのことで、楽しい時間を過ごさせていただきました。結局、最後には緊張感からの解放で酔い、マイクを離さずご迷惑をお掛けしたことをこの場を借りてお詫び申し上げます(笑)